ヒーター付きのグリップ

冬のライディングを快適にする必須アイテム、グリップヒーター。その実力を徹底検証しました。最新モデルの特徴や効果を詳しくレビューし、冬のバイクライフをより楽しむためのヒントをお届けします。

グリップヒーターは、1950年代に排気ガスの熱を利用したものから始まり、現在では省電力で効率的な発熱体を使用するまでに進化しています。寒い季節のライディングを劇的に改善する、この優れたアイテムの魅力に迫ります。

グリップヒーターの特徴と進化

最新のグリップヒーターは、従来のモデルと比べて大きく進化しています。例えば、ホンダ純正オプションのスポーツグリップヒーターは、一般的なグリップと同じ約10cmの太さを維持しながら、効果的な加熱機能を提供します。これにより、グリップの太さが変わることによる違和感を感じることなく、快適な操作感を保つことができるのです。

操作性も向上しており、多くのモデルではハンドル左のグリップ根本に配置されたスイッチで簡単にON/OFFや温度調整が可能です。さらに、メーター表示と連動して設定状況を確認できるなど、走行中の安全性にも配慮されています。

効果の検証

グリップヒーターの効果を客観的に評価するため、実際の使用時の温度を測定しました。

グリップヒーター未使用時

30分の都内走行後、手の温度は約12度まで低下しました。

グリップヒーター使用時(最大設定)

同じ条件で30分走行後、手の温度は約22度を維持。走行前とほぼ同じ温度を保ちました。

グリップ部分の温度

使用中のグリップ部分は約42度まで上昇。グローブ着用を前提とした設定温度となっています。

これらの結果から、グリップヒーターが手の温度を効果的に維持し、冬場のライディング時の快適性を大幅に向上させることが分かります。

快適性を追求した設計

最新のグリップヒーターは、単に全体を均一に加熱するのではなく、ライダーの握り方を考慮した温度設定がなされています。具体的には、常にグリップに触れている手のひら側よりも、レバー操作のため接触が断続的になる指先側の温度を高く設定することで、手全体が均一に温まるよう工夫されています。

この細やかな温度設定により、ライダーは自然な温かさを感じながら、長時間のライディングを楽しむことができます。また、手が温まることで血液循環が促進され、体全体の保温効果も期待できますね。

選び方とおすすめの使用シーン

グリップヒーターを選ぶ際は、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • 温度調整機能
    細かな温度調整ができるモデルが理想的です。
  • 操作性
    走行中でも安全に操作できるスイッチ配置を確認しましょう。
  • グリップの太さ
    従来のグリップと同等の太さを維持しているモデルがおすすめです。
  • 互換性
    お使いのバイクとの互換性を必ず確認してください。

グリップヒーターは、寒冷地でのツーリングや早朝・夜間のライディング、高速道路での長距離走行、冬季の日常的な通勤利用など、さまざまなシーンで特に効果を発揮します。寒い環境下では手が冷えやすく操作が困難になることがありますが、グリップヒーターを使用することで手の温度を適切に保ち、快適な操作感を維持できます。
これにより、安全性が向上し、長時間のライディングでも疲労を軽減します。
また、寒さによる手のしびれや痛みを防ぎ、ライディングの楽しさを損なうことなく快適なバイクライフをサポートします。特に寒冷地でのツーリングや、早朝・夜間のライディング、高速道路での長距離走行、冬季の日常的な通勤利用において、グリップヒーターは欠かせないアイテムとなっています。

ただし、カウルのないネイキッドバイクの場合は、ハンドガードなどの防風対策と併用するとより効果的です。

グリップヒーターは、冬場のバイクライフを快適にする強力な味方です。手元から体全体を温め、寒さによる疲労を軽減することで、より長く、より楽しくライディングを続けることができます。最新モデルは使いやすさと効果の両面で大きく進化しており、冬のツーリングや日常的な使用にも最適です。この冬は、グリップヒーターを味方につけて、寒さを気にせず思う存分ライディングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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